平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「わざわざ足を運ばせてすまない。本来なら、紳士である俺が向かうべきだった」
「いえいえっ、そんな。伯爵様にご足労頂くなんて……!」
「お忙しいのは存じ上げておりますわ」
「わたくしたち、こうしてご挨拶できただけで嬉しいのですっ」
「ありがとう。久しぶりに顔が見れて、俺も嬉しいよ」
途端に、令嬢たちが人目も憚らず「きゃー!」とはしゃぐ。
こういう反応は、貴族も庶民も変わらないらしい。違っているのは、周りにいる男性たちが礼儀作法を思って少し顔を顰めているところだろうか。
……というか、このキラキラな美男子は誰なんだろう。
リズは、見惚れるよりも強い違和感で引いていた。令嬢たちの熱い視線を集めているジェドは、優等生美男子コーマックを凌ぐレベルで〝王子様〟だ。
ああ、でも、本当にモテる人なんだな。
思い返せば、こうして間近で、女性に囲まれている彼を見るのは初めてだ。平凡な私なんかが、恋人役だなんて――。
よく分からない寂しさに似たナニかが、胸に込み上げかけた。その際、知らず知らず遠慮して離れかけたリズを、不意にジェドの腕が引き留めた。
「え……?」
直前まで考えていたことも吹き飛んだ。
目を向けると、ジェドが令嬢たちに柔らかな微笑みを返した。優しげな大人の男性としての色気が二割増しになり、令嬢たちぼうっと見惚れて静かになる。
「いえいえっ、そんな。伯爵様にご足労頂くなんて……!」
「お忙しいのは存じ上げておりますわ」
「わたくしたち、こうしてご挨拶できただけで嬉しいのですっ」
「ありがとう。久しぶりに顔が見れて、俺も嬉しいよ」
途端に、令嬢たちが人目も憚らず「きゃー!」とはしゃぐ。
こういう反応は、貴族も庶民も変わらないらしい。違っているのは、周りにいる男性たちが礼儀作法を思って少し顔を顰めているところだろうか。
……というか、このキラキラな美男子は誰なんだろう。
リズは、見惚れるよりも強い違和感で引いていた。令嬢たちの熱い視線を集めているジェドは、優等生美男子コーマックを凌ぐレベルで〝王子様〟だ。
ああ、でも、本当にモテる人なんだな。
思い返せば、こうして間近で、女性に囲まれている彼を見るのは初めてだ。平凡な私なんかが、恋人役だなんて――。
よく分からない寂しさに似たナニかが、胸に込み上げかけた。その際、知らず知らず遠慮して離れかけたリズを、不意にジェドの腕が引き留めた。
「え……?」
直前まで考えていたことも吹き飛んだ。
目を向けると、ジェドが令嬢たちに柔らかな微笑みを返した。優しげな大人の男性としての色気が二割増しになり、令嬢たちぼうっと見惚れて静かになる。