平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「一心に愛されているんですなぁ。照れている表情まで、実に初々しく、愛らしい女性ですな」
「グレイソン伯爵が夢中なのも、分かる気がします」
「分かってくれますか。大事にしたくて――それに実は、彼女の両親には、正式に婚約者となるまでは、手を出さないと約束もしているものですから」
あとの言葉は続けなかったが、その意味深な微笑みと台詞で、貴族たちは色々と勝手に憶測したらしい。
また好感が増したかのように男たちが話し出す。見守っている令嬢たちは、悔しそうにしていて、いつの間にか半分ほど一旦出直すように姿が見えなかった。
ふと、ジェドの目がリズを捉えた。
「さぁ、行こうか。君をもっと紹介したい」
咄嗟に声が出なかった。君、という柔らかなニュアンスもそうだけれど、優しげな美しいブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
ふりだと分かっているのに、リズはぼふっと赤面してしまっていた。
その後も、場所を移動しながらジェドの挨拶は続いた。立ち話で足を止めるたび、大っぴらに婚約者だと紹介されて恥じらった。
ずっと腰を抱かれているせいで、彼が動くままに付き合うしかない。
おかげで胸はドキドキしっぱなしだ。けれど、本当に大丈夫なのだろうか、という不安も過ぎっていた。
なんか、団長様、のりのりで紹介してません? これ、あとで断るのが難しくなるんじゃ……。
「グレイソン伯爵が夢中なのも、分かる気がします」
「分かってくれますか。大事にしたくて――それに実は、彼女の両親には、正式に婚約者となるまでは、手を出さないと約束もしているものですから」
あとの言葉は続けなかったが、その意味深な微笑みと台詞で、貴族たちは色々と勝手に憶測したらしい。
また好感が増したかのように男たちが話し出す。見守っている令嬢たちは、悔しそうにしていて、いつの間にか半分ほど一旦出直すように姿が見えなかった。
ふと、ジェドの目がリズを捉えた。
「さぁ、行こうか。君をもっと紹介したい」
咄嗟に声が出なかった。君、という柔らかなニュアンスもそうだけれど、優しげな美しいブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
ふりだと分かっているのに、リズはぼふっと赤面してしまっていた。
その後も、場所を移動しながらジェドの挨拶は続いた。立ち話で足を止めるたび、大っぴらに婚約者だと紹介されて恥じらった。
ずっと腰を抱かれているせいで、彼が動くままに付き合うしかない。
おかげで胸はドキドキしっぱなしだ。けれど、本当に大丈夫なのだろうか、という不安も過ぎっていた。
なんか、団長様、のりのりで紹介してません? これ、あとで断るのが難しくなるんじゃ……。