平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
見つめ返せないですという意思表示で、咄嗟にリズは目をぎゅっと瞑った。彼に唇を耳へ寄せられる吐息を感じた。
「リズ。お前の目は、とても美しい。だから、近くからもっと見たいんだ――だめか?」
どきんっと心臓が大きくはねる。
ねだるような甘い声だった。どうしてか呼吸が震えそうになったその時、リズは、かつんっと扉に何かあたる音を聞いた。
ハッとして目を走らせてみると、ゆっくりと扉が開いていく。そこには、手を伸ばしかけている使用人たちの赤面した表情があった。
「も、申し訳ございません。あの、ご入室のタイミングを窺って隙間から。それで、その、もう少しここで待とうかと思ったのですが……」
そこで使用人たちの目が、若い男性使用人へと向けられる。
そこにいた彼は、可哀そうなくらい恥じらって、耳まで真っ赤にして見開いた目でリズとジェドを見ていた。
「お、俺、あの、か、替えの水を、お持ちして」
うまく言葉も出ない様子だった。どうやら、水を入れたボールが、覗き込んだ際にうっかり扉にあたってしまったらしい。
「は、伯爵様、本当に申し訳ございませんでした。俺のせいで、ご婚約者様との、貴重なお時間を」
「気にしなくていい。キスは、またの機会にでもできる」
「やはり、き、キス……っ!」
大変恐縮した若い男性使用人に、ジェドがきらきらとしたオーラを放って美しい笑みで応える。すると使用人たちは、期待通りの展開だったようだと、にわかに盛り上がりを見せた。
「リズ。お前の目は、とても美しい。だから、近くからもっと見たいんだ――だめか?」
どきんっと心臓が大きくはねる。
ねだるような甘い声だった。どうしてか呼吸が震えそうになったその時、リズは、かつんっと扉に何かあたる音を聞いた。
ハッとして目を走らせてみると、ゆっくりと扉が開いていく。そこには、手を伸ばしかけている使用人たちの赤面した表情があった。
「も、申し訳ございません。あの、ご入室のタイミングを窺って隙間から。それで、その、もう少しここで待とうかと思ったのですが……」
そこで使用人たちの目が、若い男性使用人へと向けられる。
そこにいた彼は、可哀そうなくらい恥じらって、耳まで真っ赤にして見開いた目でリズとジェドを見ていた。
「お、俺、あの、か、替えの水を、お持ちして」
うまく言葉も出ない様子だった。どうやら、水を入れたボールが、覗き込んだ際にうっかり扉にあたってしまったらしい。
「は、伯爵様、本当に申し訳ございませんでした。俺のせいで、ご婚約者様との、貴重なお時間を」
「気にしなくていい。キスは、またの機会にでもできる」
「やはり、き、キス……っ!」
大変恐縮した若い男性使用人に、ジェドがきらきらとしたオーラを放って美しい笑みで応える。すると使用人たちは、期待通りの展開だったようだと、にわかに盛り上がりを見せた。