平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
あっ、彼らがいるのを知っていて、わざとそうしたのね!?
恐らくは、今後の調査のため、恋人同士であることを疑われないようにと考えたのだろう。
でも、勘弁して欲しい。本当に心臓が持たない。
リズは俯くと、熱を持った頬に手をあてた。いい笑顔を作って、悠々と使用人に対応しているジェドは、策略家のドSな鬼上司だと思った。
「でも、もう少しだけ、戻ってくるのが遅くても良かったんだがな」
――そんな中、ジェドは作り笑いで少し本音を交えた。
多くの者に、未来の婚約者であると認識させることはできた。
それが、パーティーに顔を出した目的の一つだった。いちおうは達成したとして、そのまま退出することになった。
使用人たちに見送られ、ジェドに連れられてリズは休憩部屋をあとにした。
会場に人が集中していることもあって、外に面した会場裏の通路は静かだ。
「カルロ」
廊下を歩き出して、そっとジェドが言葉を投げる。すると、どこからか草を踏む音を上げて、カルロが白い巨体を躍らせて廊下へ飛び込んできた。
カルロは、リズとは反対側のジェドの隣に並ぶ。歩みを合わせた彼が頭を少し下げると、ジェドが手を伸ばしてその大きな頭を撫でた。
「――ふっ、いい子だ。しっかり見てきたな」
ジェドが褒める。当然だとでも答えるかのように、カルロが頭を起こすと、偉そうな表情で「ふんっ」と鼻を鳴らした。
恐らくは、今後の調査のため、恋人同士であることを疑われないようにと考えたのだろう。
でも、勘弁して欲しい。本当に心臓が持たない。
リズは俯くと、熱を持った頬に手をあてた。いい笑顔を作って、悠々と使用人に対応しているジェドは、策略家のドSな鬼上司だと思った。
「でも、もう少しだけ、戻ってくるのが遅くても良かったんだがな」
――そんな中、ジェドは作り笑いで少し本音を交えた。
多くの者に、未来の婚約者であると認識させることはできた。
それが、パーティーに顔を出した目的の一つだった。いちおうは達成したとして、そのまま退出することになった。
使用人たちに見送られ、ジェドに連れられてリズは休憩部屋をあとにした。
会場に人が集中していることもあって、外に面した会場裏の通路は静かだ。
「カルロ」
廊下を歩き出して、そっとジェドが言葉を投げる。すると、どこからか草を踏む音を上げて、カルロが白い巨体を躍らせて廊下へ飛び込んできた。
カルロは、リズとは反対側のジェドの隣に並ぶ。歩みを合わせた彼が頭を少し下げると、ジェドが手を伸ばしてその大きな頭を撫でた。
「――ふっ、いい子だ。しっかり見てきたな」
ジェドが褒める。当然だとでも答えるかのように、カルロが頭を起こすと、偉そうな表情で「ふんっ」と鼻を鳴らした。