平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
気づけば、パーティー会場の入り口に近くまで来ていた。まだパーティーは続いているはずなのだが、リズは彼と同じく走ってくる人の気配を察知した。
「リズ、すまないが、少し離れてカルロをみていてくれ」
そう内緒話でもするかのように指示をされた。
一般人が急に飛び出してきたりしたら、さすがにまずいのかもしれない。リズは小さく頷き返すと、おいでおいでと手でカルロを呼んだ。
「びっくりして、暴れてしまっては、だめよ」
リズは、カルロの頭を少し下げさせると、両手でその顔を引き寄せて安心させるように囁きかけた。
カルロは、ちょっと顔を顰めていた。けれど少し心配して見つめてくるリズの赤紫色の目を、じっと紫色の目で見つめ返すと表情から力を抜いた。
――お前が散歩紐を握っている間は、人を襲わない。
どうしてかリズは、以前、彼にそう筆談で伝えられたことがあったのを、ふと思い出した。
たまに、とても落ち着いたカルロの表情を見る。最近は、意地悪な表情よりも、どこか見守るみたいな、やれやれという目をよく見ている気もする。
尋ねようとした時、リズは大きな甲高い声にビクッとした。
「グレイソン伯爵様! こんなところにいらっしゃいましたのね!」
そんな歓喜の声を上げたのは、向こうの角を曲がってきた美しい令嬢だった。探していたのか、ドレスを少し持って走り寄ってくる。
相棒騎士としてジェドがみているとはいえ、連れた戦闘獣に躊躇しないとは、すごい令嬢である。
「リズ、すまないが、少し離れてカルロをみていてくれ」
そう内緒話でもするかのように指示をされた。
一般人が急に飛び出してきたりしたら、さすがにまずいのかもしれない。リズは小さく頷き返すと、おいでおいでと手でカルロを呼んだ。
「びっくりして、暴れてしまっては、だめよ」
リズは、カルロの頭を少し下げさせると、両手でその顔を引き寄せて安心させるように囁きかけた。
カルロは、ちょっと顔を顰めていた。けれど少し心配して見つめてくるリズの赤紫色の目を、じっと紫色の目で見つめ返すと表情から力を抜いた。
――お前が散歩紐を握っている間は、人を襲わない。
どうしてかリズは、以前、彼にそう筆談で伝えられたことがあったのを、ふと思い出した。
たまに、とても落ち着いたカルロの表情を見る。最近は、意地悪な表情よりも、どこか見守るみたいな、やれやれという目をよく見ている気もする。
尋ねようとした時、リズは大きな甲高い声にビクッとした。
「グレイソン伯爵様! こんなところにいらっしゃいましたのね!」
そんな歓喜の声を上げたのは、向こうの角を曲がってきた美しい令嬢だった。探していたのか、ドレスを少し持って走り寄ってくる。
相棒騎士としてジェドがみているとはいえ、連れた戦闘獣に躊躇しないとは、すごい令嬢である。