勝手に決められた許婚なのに、なぜか溺愛されています。
「くくっ。冗談だよ。



いつかの子供部屋で用意したのはホントだけど、



とりあえず今回はそっちの部屋で寝ろ」




「あ、あの」




「ドア開けておけば寝るまで話せるし。



彩梅がまだお子様だから、子供部屋でちょうどいいだろ?」




うっ……




「次はこっちで寝てもらうけど」




……っ!




「くくっ、顔、真っ赤だぞ。



それから、そっちの部屋は書斎。



俺の仕事と、彩梅の勉強が一緒にできるように



机がふたつ並んでる。PCも自由に使っていいよ」




「一緒に勉強……?」




「ん、一緒に」




わわっ! 嬉しい!




九条さんに勉強を教えてもらえて、



すごく嬉しかったことを思い出す。




あのときは、ドキドキしちゃって、



とても勉強どころじゃなかったけれど……!




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