メレンゲが焼きマシュマロになるまで。
「・・・ねぇ、お願い、家帰ってからにしよ。あの衣装着るから。」

「まじで!?ついに着てくれんの!?」

か細い声で懇願する彼女さんに竹中さんはひどく興奮した声で返す。

「うん・・・今日ハロウィンだし特別・・・。」

「写真も撮っていい!?」

「え~・・・。」

彼女さんはそう言いつつ満更でもなさそうだ。

「な!頼むよ!家事とか全部やるから!」

「・・・今日だけ特別だからね。」

「ぃやった~!よーし、家帰ったら即×××だな。久しぶりに×××もして、一回風呂入って風呂で×××。それから初めて×××も・・・。で、朝起きたらカーテン全開で朝日浴びながら×××。むしろ明日休みだから一日中、×××とか×××とか・・・たまんねえなおい。」

「もう・・・バカ。」

彼女さんはそう言いつつとても幸せそうだ。二人はいつもこんな調子で甘い日々を送っているのだろう。

竹中さんの言ったことはわかる単語もわからない単語あり、それらがどんな意味なのか知りたくなってしまった。誰かに心を覗かれている訳でもないのに恥ずかしくてたまらない。

恋をしてから予想もしていなかった方向に変わっていく自分に私自身が追い付けないでいた。
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