フラれ女子と秘密の王子さまの恋愛契約

「真宮さん!」

真宮さんはスーツを脱いでワイシャツ姿だ。背中にかかったスープは、体が暖まるようにとかなり熱くした覚えがある。

「早く、こちらへ!!」

とにかく、無我夢中だった。
火傷の処置は早くしないと悪化するばかりになる。
以前、ドジで何度か火傷を経験したことがあって、一度は腰に大きな水ぶくれができて。2度目は冷やしてるうちに水ぶくれが破れて、傷口がえぐれた状態になり2度の火傷と診断された。脚の火傷だったから治るまで半月は休まなければならなかったし、清潔に保つのも大変だった。

着衣のままの火傷は、とにかくそのまま流水で冷やすこと。下手に脱がそうとすると、くっついてしまった皮膚が剥がれることがある。

私も脚の火傷の時に熱いから脱いでるうちに火傷がひどくなり、2度まで悪化してしまったんだ。

「冷たっ……」
「我慢してください!火傷はとにかく早く患部を冷やさないといけません。わたしも何度も経験してますからわかるんです。ひどくなると1ヶ月以上治らないんですよ」

シャワーを冷水にしてひたすら真宮さんの背中に当てる。私もずぶ濡れで冷えるけど、真宮さんの痛みに比べたら大したことないよ。

< 33 / 139 >

この作品をシェア

pagetop