フラれ女子と秘密の王子さまの恋愛契約
香澄は今でこそ私と同じ会社で働いてるけれども、本当は社長令嬢という身分がある。しかも、美人で華やかで交遊範囲も広く、情に厚くてこんな地味子な私と友達になってくれた。
私の初めての恋を全力で応援してくれて……
初めて恋人ができた時は自分のことのように喜んでくれたんだ。
私が大学進学を機に上京を決めた時には、“さくらはぽやっとして心配だから!”とわざわざ志望校を替えて、一緒に上京しルームシェアまでしてくれて…どれだけ心強かったか。
さすがに就職を機に私はひとり暮らしを始めたけど……人付き合いが苦手な私が今の会社で馴染むことができたのも、香澄のフォローのおかげだ。
小学校からの親友。いじめられていた私を庇い、クラス中から無視され仲間外れにされてもーー“あたしにはさくらがいるから!”って笑ってくれた。本当にいい親友なんだ。
だから……
笑って、親友の幸せを祝福しなきゃ。
いくら私が傷つきつらくても……それはごく些細なことなんだから。