フラれ女子と秘密の王子さまの恋愛契約
あ、そう言えば今日はクリスマスイヴ……!!ゴタゴタですっかり忘れてた。
昼に会った香澄達も同僚も今夜の予定を話してたのに。王女様の登場で頭から飛んでた。
(だから、王女様は会いに来たのかもしれないな)
欧米ではクリスマスは特別らしいし。王女様は好きな人だから会いに来たと言ってた。
(……あれだけの美女だし王女様だし……やっぱり真宮さんは……彼女が……好きなのかな?)
私にはない身分と血筋。前列もあることだし、もしかしたら次期女王陛下になるかもしれない。しかも、あれだけの美人。誰もが憧れるはず。
逆に、私なんかと比べるのもおこがましい。日本のいち庶民に過ぎない、しかも平凡かそれ以下の私には……彼女は眩すぎる。
なんてぐるぐる暗い考えに囚われていた時にいきなり腕を掴まれた。
「行くぞ」
「え?」
あまりに唐突な行動にあ然とする私を引きずるようにして、向かった先はベリーヒルズのビルディングの中にあるライフサービスゾーン。
この中は有名百貨店が入っていて、様々な買い物が出来る。
真宮さんが向かったのは私でさえ知ってる、有名な世界のトップブランドのお店。
まるでパリかどこかにありそうなおしゃれな外観に気おくれする私を、彼は強引に中へ連れ込んだ。