フラれ女子と秘密の王子さまの恋愛契約

「そうですね。こうしてさくらさんの大切な方々にお会いできる機会をいただけて感謝いたします」

真宮さんが頬笑む姿なんて、想像も出来なかった。それだけで道行く女性が倒れるんじゃないか、くらいのインパクトがある。

実際、クリスマスデート中らしきよその女性から、色めいた視線を何度も向けられてる。もちろん、彼は歯牙にもかけないけど。

「それで、さくらのご両親とは?」

香澄が懸念していたらしい質問をしてきた。香澄は地元からの友達だし、当然私の家族も知ってる。真面目なお父さんから派手な香澄はよく注意されてたし、あのお父さんに認めてもらえたのか心配してくれたらしい。

「はい。“IT会社は水物ですぐに信用できない”と言われてしまいました」
「あはは、おじさんの言いそうなことだ。それで?さくらはどうしたの?」

真宮さんの言葉に笑った香澄がいきなり私へ話を降ってきたから、慌てた私を援護するように真宮さんが言葉を出した。

「さくらさんには助けてもらいました。私の夢を認めて、一生懸命働いている姿に惹かれたとおっしゃってくださったんです」

(え…………ええっ!今、ここでそれを言うの!?)

確かに、親に言った記憶はあるけど。まさか、真宮さんが憶えてたなんて思わなくて。かあっと頭に血が昇る。

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