1日だけの恋~10月25日夜完結~



「でしょ、もっと喜んでいいよ。きみは僕のタイブなんだ。可愛くないわけがない」

ここまで言われると、綿貫さんの目が悪いんじゃないかと心配になってきた。

「綿貫さんって、視力がよくないなんてことあります?」

「ちょっと、嫌だな。僕の視力を疑ってる?」

「はい、ちょっと……私なんかをタイプだとか言うし」

綿貫さんは、ハンドルを切って路肩に車を止めた。

「きみは、自己肯定感が低いんだな。それって損だと思うよ」
綿貫さんは、私の方へ手を伸ばして頭をそっとなでてくれた。

「きみは、こんなに可愛いんだから。自信もって、ねっ」

綿貫さんにそういわれたら、そう信じたくなる。

可愛いなら、本当にそう思っているのなら恋人にしてくれるんじゃないかと錯覚までしたくなってきた。

だから、ダメ元でいってみた。

「じゃあ、私を綿貫さんの本当の恋人にしてください」

驚いた表情で私を見つめる綿貫さん。

「本当に恋人になれたら、ご両親にも嘘つかなくて済みますから胸も傷みません」

この先ずっととは言わない。
多くは望まない。

1日だけでもいい。

遊びではなく
本当の恋人になれたら、私は……

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