1日だけの恋~10月25日夜完結~
「驚かされるな、きみには……でも嫌な驚きじゃないね。むしろ、予想外の出来事には……興奮する」

綿貫さんの視線が、私の瞳から唇へと下がった気がした。

「やっぱり、恋人のふりしてご両親にまでは会えません。本当の恋人になるのが無理なら、ご両親には会うのは無理です」

「強気だね。でも、そんなところも好みかな」

綿貫さんはシートベルトを外して、私の方へ体を寄せた。

綿貫さんの指が私の頬をそっと撫でる。

このままでいたら、惑わされてしまう。

甘い雰囲気へもっていくのが上手な人だ。

初めから、こういう雰囲気をかもし出すつもりだったのかもしれない。

女遊びが激しい人だと噂に聞いている。

それでも……

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