1日だけの恋~10月25日夜完結~
友達に勧められても全く興味がなかったゴルフだが、綿貫さんがゴルフ好きだと知ってからは、ゴルフをすぐに始めた。

ゴルフレッスンまで受け、コースへ出たときには一人前に芝目を読んだりするようにもなった。

綿貫さんがゴルフをしていなければ、私はきっとゴルフなんかに興味がなかったと思う。

「楽しみだな、これからは……」

綿貫さんは、私の手をスッと握り

「マリアといろんなところへ行けるな。旅行も行こう。ダイビングはやる?」

「ええ……海が近くの場所へ行くと必ずしますね」

「……僕も。へぇ、マリアとは趣味があいそうだな」

握った私の手を持ち上げ綿貫さんは、私の指にキスをした。

「あっ……」

思わず声が出てしまった。

驚いたのだ。
こんな場所で指にキスされるなんて思っていなかったから。

「可愛いリアクションするね。まるで……」

私の耳元に顔を寄せた綿貫さんは囁いた。

「なんにも知らない子猫みたいだ」
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