1日だけの恋~10月25日夜完結~
「今夜は特別な夜になりそうなんだ。それでも、最後のひとおしがあると有難い。これから一緒にいる女性とは……」
綿貫さんの視線が私に注がれていた。
「朝までいられるのかな?」
直接的な質問だ。
答えるのが難しい。恥ずかしい。
一緒に朝までいられると言うのが正解だろうか。
返事を躊躇していると綿貫さんが先に言葉を発した。
「占い師さんは答えなくていいよ」
「えっ?」
「もう決めてる。占いに頼る気はないから」
立ち上がった綿貫さんが私の方へ来て、私の手を握った。
「マリア、デザートは僕の部屋で食べよう」
そういって私の手を引き立ち上がらせた。
僕の部屋?それってホテルのスィートルームのことだろうか。