1日だけの恋~10月25日夜完結~
レストランを出て綿貫さんはタクシーを拾おうと手をあげる。
「綿貫さん、ご自分の車は?」
「あー平気、回収してもらうように頼んでるから」
いつの間に頼んでたのかもわからない。
ほろ酔い気分で私は綿貫さんの肩にもたれかかって立っていた。
いい気分だ。
風も心地いい。
こんな気分のまま、綿貫さんに抱かれたらさぞかし嬉しい気持ちになれそうだ。
鼻歌まで歌いたくなって、ついハミングしていた。
「ごぎげんだな」
「ええ、とっても気持ちが良くて」
ふらつく私を綿貫さんが支えてくれていた。
嬉しいけど、思ったより酔いがまわってきていた。
立ってみたら、わかった。私かなり酔ってる。
こんなんじゃ、綿貫さんの部屋に行っても……。