1日だけの恋~10月25日夜完結~





「マリア……水飲めるか?」

この声。


耳に心地いい好きな人の声。

綿貫さんの声だ。

瞼を開けて、瞬きをしてみて、私はハッと飛び起きた。

「綿貫さんっ!」

私はキングサイズのベッドの真ん中にいて、綿貫さんが水の入ったグラスを手にしてベッドの上にいた。


「おはよう、マリア。さ、飲んで」

頭痛がして下を向いて頭を押さえてみて自分の姿に気がついた。慌てて布団で頭から全てを隠した。

寄せてあげるブラが、きちんと役目をはたしていない。ずれている。

布団の中でもぞもぞとブラの位置を直した。

パンツは、はいている。

なんてことだろう。あの綿貫さんの前で私、なんて格好してるの?!

ん?

それより、今何時?

私、綿貫さんとしたの?しなかったの?

恐る恐る顔を布団から出すと、綿貫さんが微笑んで私の髪の乱れを直すように撫でてくれた。

< 45 / 90 >

この作品をシェア

pagetop