1日だけの恋~10月25日夜完結~
「マリア……水飲めるか?」
この声。
耳に心地いい好きな人の声。
綿貫さんの声だ。
瞼を開けて、瞬きをしてみて、私はハッと飛び起きた。
「綿貫さんっ!」
私はキングサイズのベッドの真ん中にいて、綿貫さんが水の入ったグラスを手にしてベッドの上にいた。
「おはよう、マリア。さ、飲んで」
頭痛がして下を向いて頭を押さえてみて自分の姿に気がついた。慌てて布団で頭から全てを隠した。
寄せてあげるブラが、きちんと役目をはたしていない。ずれている。
布団の中でもぞもぞとブラの位置を直した。
パンツは、はいている。
なんてことだろう。あの綿貫さんの前で私、なんて格好してるの?!
ん?
それより、今何時?
私、綿貫さんとしたの?しなかったの?
恐る恐る顔を布団から出すと、綿貫さんが微笑んで私の髪の乱れを直すように撫でてくれた。