1日だけの恋~10月25日夜完結~
「ちょっと来い」
ぶっきらぼうな口調で言われて不安になりながらも綿貫さんのあとをついていく。
綿貫さんは少し歩いていき、ベッドルームの扉を大きく開けた。
それから、腕時計をちらっと確認した。
「あと一時間ある。
きみの言い分を全て信じるとして……
ここから先を選ぶのはきみだ。
きみの描く思い出作りを俺に手伝わせるか、それとも否か」
「手伝ってくれるんですか?」
くいぎみに聞いていた。
願ってもない申し出だ。
わたしの話を信じてくれたみたい。
私利私欲の目的達成のために偶然を装い近づいたことを許してもらうだけでも有難いのに、まさかチャンスをいただけるなんて!!
「ふん、あんたを全面的に信じたわけでもないけどな」
そっぽを向く綿貫さん。
横顔の顎のラインが素敵すぎた。雑誌で何度も見つめた綿貫さんの横顔だ。
「ぜひっお願いしますっ!!私の思い出づくりを手伝ってください」
言ってからベッドにまっすぐ直行して、ベッドの真ん中にペタンと座った。