俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side17

夏休みも終わり授業が始まった。
学校に行っても健吾たちとは今までのように一緒にいたが、向井たちとは距離を置いて過ごしていた。

学校が始まり二週間が過ぎた頃、昼ご飯を食堂で食べていると


「なあ、お前別れたの?」

「はっ?別れてないけど?」


別れた?

ああ、あの日健吾たちも家で寝てたし、美月が飛び出したの知ってるからな。

そう思いあの日の後の説明をしようとすると晃一がわけの分からない事を言いだした。


「じゃあ何で学校では距離置いてんの?」

「距離?誰と?美月にはちゃんと誤解を解いて順調だけど?」

「美月?誰それ。」

「彼女だけど。お前らの方が誰の話してんのか分からないんだけど。」


三人は顔を見合わせ意味がわからんと言うように首をひねっている。


「いや、彼女って向井だろ?」

「はーっ!んなわけあるか!俺の彼女はずっと美月一人だ!」


健吾たちいわく、一年の秋ごろから俺と向井が付き合ってると思ってたらしい。
たまに俺の家で集まったら向井が率先してキッチンに立ち、コーヒーを飲む時もお揃いのマグを使っていたしって・・・。

食器類に関しても気づいてなかったの俺だけかよ。

それに学内で二人の事を聞かれても向井が肯定もしないが否定もせずにいたから健吾たちも腑に落ちないところもあったが付き合っていると思っていたらしい。


「前に大翔がそんな噂があるぞって教えてくれた事があったけど・・・。俺には高校の時からの彼女がいて、あいつ一筋だから。」



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