僕の彼女はかっこいい





館山くんがまたなにか言おうとしたタイミングで、始めようとうちの会長が声をかけて学校ごとに座った。



全員が向い合わせで座っている私の斜め前に館山くんがいる。



目が合って咄嗟に微笑んでから反らす。




館山くんの姿勢はとてもきれいだ。


座っていても立っていても、目を引く。


剣道をやっていたからという理由だけではない、真っ直ぐとした姿勢の良さがある。




中学の頃から館山くんは目を引く存在だった。

姿勢の良さでどこにいても目立つのだ。


けれど目で追ってしまうのはどうやら私だけだと気づいたときから、少し罪悪感に襲われた。




しょうちゃん以外に無意識に目で追ってしまったのは、館山くんが初めてだったからだ。






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