激おこ転生幼女のモフモフ無双!
「なんだって!?」
 周囲で聞いていた騎士たちも一気にざわつく。あらゆる知識に広く精通している彼らも、聞かされた薬草の希少性とその価値に思い至ったようだった。
「おじさん、それって本当!?」
「あぁ、この目で見たから確かさ。だがな、いかんせんその薬草の生えてる場所ってのが、岩山の間に亀裂のように走る隙間の奥だったんだ」
「そいで結局、その薬師も俺たちも見ただけで取れず終いさ。だけど体の小さい嬢ちゃんなら、きっと通り抜けられるだろうよ」
 初対面の私に対し、なんとも気前がよすぎる申し出だ。
 私の軟膏は、竜たちだけしか治せない。だけど、”幻の薬草”をママの手に託せば、私がさっき口にした『どんな傷だって見る間に治っちゃう軟膏』の人間版だって夢じゃない。”幻の薬草”は、喉から手が出るくらいに欲しかった。 
「なーに、遠慮はいらない。どうせ摘まなきゃ、枯れるのを待つばかりだ」
< 236 / 325 >

この作品をシェア

pagetop