激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 驚いて振り返ると、フレディが私の目を真っ直ぐに見つめていた。
「フレディ?」
「……危険だ」
 端的に告げられた一語には本来、おじさんたちの手前省略された「安易に付いていくのは」という前置きが付くのだろうと思った。
 見ず知らずの者に対して好意的過ぎる彼らへの警戒感。狭い岩と岩の隙間に、私がひとりで向かうことへのリスク。それら諸々を滲ませた私への警告だった。
 さらに目線を後ろに向ければ、フレディの肩越しにマックスさんやユルグさんも、私に心配そうな目を向けているのに気づく。
「フレディも、他のみんなも大丈夫よ。危ないと思ったらすぐに引き返すわ。なにより薬師の端くれとして”幻の薬草”を前に、見もしないで引き返すことはできない」
「だが……」
 腕を取ったまま尚も言い募ろうとするフレディに向き直ると、悪戯っぽく笑って続けた。
「もちろん、岩山の前まではフレディたちも一緒に来て? 間違ったって、私を置いてみんなで先に行ったりしては嫌よ。ちゃんと待っていてね?」
< 239 / 325 >

この作品をシェア

pagetop