激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 二の句を告げずに唇を引き結んだフレディに努めて明るく告げれば、彼は不承不承に頷いて、手持ちの装備から携帯用のランプを取り出して持たせてくれる。
「ありがとう!」
 私はランプを手に、スルリと岩と岩の隙間に身を滑らせた。
「気をつけろ。くれぐれも無理はするな」
「はーい! いってきます!」
 心配そうな表情を崩さないフレディにヒラリと手を振ると、私はカニさん歩きで奥を目指した。
 ランプでおぼろに浮かぶ足元に、いまだ薬草らしきものはなかった。さらに道は真っ直ぐではなく、少しだけ歪曲している。
 ……これでよく、向こうから薬草が生えているのが見えたわね。
 きっと、薬師の人が通りがかった時は、タイミングよく手前の方にも生えていたのね。私はそう納得して、岩肌に沿って進んだ。
「大丈夫かー!?」
「大丈夫よー!」
 ふふっ、フレディったら本当に心配性なんだから。
 三歩進むごとに同じ問答を繰り返す彼に苦笑しつつ、どのくらい進んだだろう。
「……あ!」
 岩と岩の隙間にゆとりができ、前方が僅かに明るく開けてきているのがわかった。
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