激おこ転生幼女のモフモフ無双!
 岩山の亀裂を抜けたところで待ち構え、私の腕を掴んで口を塞ぎ大きな荷物籠に入れてここまで連行してきたのは初めて見る男たちだったが、しばらくすると農民に扮した三人組が合流した。漏れ聞いたところによると、私の動向に気を取られているフレディたちの隙を見て、こちらに移動してきたらしい。
「……ねぇ、待って? 今、軍って言ったわよね!? おじさんたちは、軍所属の兵士なの!?」
 我がユーンデル王国と、今まさに併合を進めている最中のモッツァー皇国が保有する国有戦力は「騎士団」と表される。エスメラーダ半島において、国有戦力を「軍隊」と呼んでいるのはダブダーン王国とドリアナ帝国の二国だ。
 もちろん、国有戦力とは別の私軍という可能性もなしではないが、男がした「大所帯」という単語を考えると、その可能性は低いだろう。
 ちなみにダブダーン王国軍、ドリアナ帝国軍ともに、軍の最高権力者は王と皇帝が兼ねている。まさに昨日、ゴンザレスが失脚したばかりのドリアナ帝国軍が動いているとは思えない。
 ならば、この男たちはダブダーン王国軍の軍人だ――!
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