ラグジュアリーシンデレラ
「あー、本当にあるのね。身分差の恋。」

「身分差……」

「あっ、ごめん。」

留美子さんは、サンドウィッチを食べながら、謝った。

「でもそういうの、興奮するわよ。何かあったら、相談に乗るわよ。私これでも、3年は社長の事見てるから。」

その言葉に、ちょっと胸がズキッとした。

私の知らない林人さんを、留美子さんは知っているんだよね。

「やあね。だからって、社長の事好きな訳じゃないわよ。ちょっとファンって事。でも、まさか社長が一般人と付き合うなんて、思わなかったな。」

「一般人?」

「知らない?モデルとか、女優さんとかと、噂になった事あるのよ。」

「モデル……女優……」

「気にしないのっ!」

留美子さんは、私の肩を叩いた。

「今、付き合っているのは、結野さんでしょ。私、噂はいろいろ聞いた事あるけど、彼女情報は初だよ。」

「そうなんですか?」

林人さんって、ずっと彼女いなかったの?

って、私既に林人さんに元カノがいたらって、妬いている。

「社長って、仕事に邁進してきたから、遊ぶ事はあっても、きちんと付き合うのはなかったんじゃないかな。」

「そうですかね。」

「ほら、そうやってまた元気無くす。」
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