ラグジュアリーシンデレラ
「帰りますって言ったら、帰ります!」


すると亀山さんが、大きなため息をついた。

「ホント、お子ちゃまもいいところね。」

「何よ、それ!」

悔しくて、涙が出て来た。

「いい?あなたが付き合っている井出林人は、一国一城の主なのよ?それを支えなきゃいけないあなたが、そんな我が侭でどうするの!?」

「訳分かんない事、言わないで!」

「あら、一国一城の主って分からなかったかしら?」

「ううっ!」

確か、歴史で習ったような気はするけれど。


「まあまあ、詩歌。虐めないでやってくれよ。」

「私は虐めていません!」

「虐めてるって言うわよ!」

亀山さんと睨み合っていると、林人さんが抱きしめてくれた。

それを見た亀山さんは、自分のデスクに、資料を集めに行く。

「とにかくごめん。俺が仕事があるから。ここで座って待っていてくれ。」

「待ちません。」

「そんな事言わずに。」
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