ラグジュアリーシンデレラ
りずさんも、ニヤッとしている。

「事情は分かった?ウチの出資がなかったら、この会社はここまで大きくならなかった。つまりあなたとの結婚は、この会社に大きく影響を及ぼすって事よ。」

「私と結婚すれば、出資を止めるって事ですか。」

「そうね。」

それじゃあ、私、林人さんと結婚できないじゃん。


「りずさん。ここまでして、何がしたいんだ。」

林人さんは、りずさんに迫った。

「私との結婚を、承諾して欲しいわ。」

「それはできない。結野と結婚すると言ってるでしょう。」

りずさんは、顔を歪めた。

「それはどうかしら。彼女、もう失望しているみたいよ。」

下を向いている私に、林人さんが来てくれた。

「結野。俺を信じられないか?」

「信じてる。でも、会社はどうなるの?」

林人さんは、黙っている。

「そうだよね。私と会社、比べたら会社の方が大切に決まってるものね。」

「結野。」

「これ、返します。」

私は左手の薬指の指輪を外して、林人さんに渡した。
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