ラグジュアリーシンデレラ
またエレベーターで、部屋がある階に行って、私達はホテルの部屋の中に入った。

「はぁーあ。」

私はソファに座ると、ちょっと横になった。

「結野ちゃん、そこで寝ると風邪引くよ。」

「えっ……」

井出さんは私の腕を引くと、抱きかかえてくれた。

胸がきゅんとなる。

男の人にお姫様抱っこされるなんて、お伽話みたい。


「ほら、ここで横になりなよ。」

ベッドに寝かせられると、井出さんは私を見降ろした。

ああ、たぶん王子様と出会ったシンデレラは、こんな風に幸せだったのかもしれない。

「ねえ、井出さん。」

「ん?」

「……シンデレラと王子様は、結婚して結ばれて幸せになりましたよね。」

「シンデレラ?ああ、うん、確か。」

もしかして、井出さん困ってる?

「もし私がシンデレラだったら、王子様は愛してくれるのでしょうか。」

井出さん、固まっている。

私、可笑しな事言った?

きゃあああ!井出さんの顔見れない!
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