密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~
「早く上も着ないと、風邪ひくぞ?」
「うん。でもね、パパにボタン全部閉められるところ見せたかったから!」
「ボタン?」
首を傾げていると、煌人は手に持っていたパジャマの上着に袖を通し、小さな指先を一生懸命駆使してボタンを留め始めた。
一番上だけやや苦労していたが、無事に留め終えた煌人は、自慢げに小さな鼻を膨らませる。
「ほらね!」
「おお、お見事」
小さく拍手をしてやると、ますますうれしそうに笑みを深め、俺の座っているソファの隣にちょこんと座って、足をぶらぶらさせた。
すべての行動がいちいち愛らしくて、ついニコニコしながら観察してしまう。
その後、雛子と交代で俺も風呂に入り、煌人を寝かしつけるために三人で俺のベッドに入ると川の字になった。
我が子の温もりをすぐそばに感じながら横になっていると、まだ眠る予定ではないはずの俺も、まぶたが重くなってくる。