密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~
「パパの方が先に寝そうだね」
雛子がそう言ってクスクス笑うので、俺は目もとを擦って反論する。
「……いや、寝ない。寝てたまるか。ようやく雛子と過ごせる大事な夜に」
「無理しないで。明日仕事でしょ?」
「多少の無理をしてでも、今夜は寝ないよ。そうでなきゃ逆に仕事に差し支える」
「もう……強情なんだから」
雛子とそんな会話をしているうちに、間にいる煌人は目を閉じていた。その早業に驚いて、俺は目を丸くする。
「子どもって本当に、スイッチが切れたように眠るんだな」
「そうそう。それまで元気にお喋りしてても、急にスーッて寝ちゃうの」
夫婦で我が子の寝顔を覗き込み、しばしそのかわいさを堪能する。それからふたりでそっとベッドを抜け出し、リビングに戻った。
「なにか温かい飲み物でも淹れようか」
部屋に入ったところで雛子はそう言ってキッチンに移動しようとするが、俺は彼女の手首を掴んで引き留め、振り向かせて抱きしめた。
そして彼女の耳元に唇を寄せ、今まで胸に閉じ込めていた熱情をぶつける。