密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~

 四月に入ってすぐの日曜日。お花見には少し遅くなってしまったけれど、私はかねてからランチの約束をしていた聖子さんと、子連れで公園ランチをすることになっていた。

 待ち合わせ場所の花時計の前で煌人とふたり、聖子さん親子を待っていると、五分ほど遅れてふたりがやってきた。

「ごめんねー! 待った?」
「こんにちは、私たちもさっき来たところなので大丈夫ですよ~」

 聖子さんの娘・真菜(まな)ちゃんとはその日が初対面だったので、「はじめまして、真菜ちゃん」と挨拶した。

 ポニーテールの髪にいちごのヘアゴムをつけ、女の子らしいワンピースを着たかわいい娘さんだ。

 私がニコニコしていると、真菜ちゃんはジッと私を見つめて言った。

「遊園地で会った……?」
「えっ?」

 その言葉に、私は一瞬固まった。

 遊園地って……お正月に行ったきりだけど、真菜ちゃんに会っていたっけ?

 しばらく思考を巡らせているうちに、ふと思い当たった。

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