密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~
「もしかして、迷子になってた?」
「そう! ……あの時はありがとうございました」
煌人と同じで年少になったばかりなのに、真菜ちゃんはとてもしっかりした様子で私にぺこりと頭を下げた。やっぱり、女の子は早熟だなぁ。
「あっ、いえいえ、全然気にしないで~」
「雛子さん、もしかして、お正月の話?」
聖子さんが申し訳なさそうに尋ねてきたので、ハッとする。
そうか、あの時の女の子が真菜ちゃんだったということは、彼女が呼んでいた『ママ』は聖子さんということになる。
「はい、そうです。遊園地で偶然、泣いている真菜ちゃんのそばを通りかかって」
「ごめんなさいね、我が家のゴタゴタにあなたまで巻き込んでしまって」
「そんな、巻き込んだだなんて……。でも、どういう事情だったんですか? あの日、聖子さんは遊園地にはいなかったんですよね?」