密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~
私たちはあまり人のいない木陰を選んでシートを敷き、四人で輪になって座った。
「ママ、早く食べて遊びたい!」
「えっ? まずはゆっくり食べてからにしなよ」
大型遊具にすっかり心奪われている煌人は、お弁当の入った紙袋からおにぎりのアルミホイルを出して、慌てて頬張った。
少々お行儀の悪いその姿に、聖子さんがクスクス笑いをこぼす。
「ふふっ。男の子って感じ」
「お恥ずかしいです……」
「ママ、私も早く食べたい。煌人くんと遊ぶの」
真菜ちゃんが聖子さんの腕を揺すって、そうお願いする。聖子さんは「はいはい」と優しく笑って、大きめのお弁当箱に綺麗に詰められたサンドイッチをひとつ、真菜ちゃんに手渡した。
子どもたちはあっという間に食事を終え、「行ってきまーす!」と遊具の方に手を繋いでいく。子どもって、会ったばかりでもすぐに仲良くなれるからすごい。
私たちのいる場所からもふたりの姿は常に見えるため、私と聖子さんは子どもたちを見ながらゆっくり自分たちの食事を始める。