密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~

 午後から夕方まで遊んで、地域の防災無線で五時のチャイムが鳴ったのを合図に私たちは帰ることにした。

 シートを片付け、子どもたちをトイレに行かせた後、私と聖子さんも交代でトイレへ。

「じゃあ次、雛子さんどうぞ」
「ありがとうございます。煌人、ちょっと待っててね」

 子どもと一緒にトイレに入ってもいいのだが、「ママ、出た~?」と恥ずかしい質問をされたり、ズボンのファスナーを上げる前に鍵を開けられそうになったりと落ち着けない。

 聖子さんとそんな話でも「あるある~」と盛り上がったことがあるので、今日はお互いひとりでトイレに入ろう!というささやかな約束をしていたのだ。

「お待たせしました~……って、あれ?」

 トイレから出た私は、さっきまで三人がいたはずの場所に誰もいないことに、一瞬キョトンとした。

 辺りを見回しても、それらしき三人組はいない。

 聖子さんが一緒だから迷子ってことはないと思うけど……三人とも、いったいどこへ?

 怪訝に思いながらゆっくり公園内を歩いていると、駐車場のある方向から走ってくる聖子さんの姿を見つけて胸をなで下ろす。

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