密かに出産したら、俺様社長がとろ甘パパになりました~ママも子どもも離さない~
「そんな、聖子さんが謝ることじゃないです! それより、車はいったいどこへ?」
「以前私たちも一緒に住んでいた、彼のマンションじゃないかと思う。『真菜、さっさと帰るぞ』と言っていたから」
「じゃ、場所はわかるんですね! 行きましょう!」
そうと決まれば、聖子さんが、スマホでタクシー会社に連絡し車を頼む。その間、私は一度、ひとりで家にいる玲士に電話を掛けて状況を説明した。
玲士も突然のことに動揺していたが、『わかった。俺も行く』と、聖子さんの元夫のマンションで合流することになった。
玲士が来てくれることになり少し心強いが、子どもたちの身の安全が確認できるまでは気が気ではない。どうか、どうか無事でいて……。
やがて到着したタクシーに乗り込み移動する最中も、私はずっと張りつめた気持ちで、子どもたちの身を案じていた。
「雛子……!」
「玲士……」
目的のマンションの前でタクシーを降りてすぐ、先に着いていた玲士が私たちのもとに駆け寄ってきた。
聖子さんは玲士にも謝罪するとともに、改めて今までの経緯を説明し、まずは自分が家に入れてもらうよう交渉すると願い出た。