MATSUのごくありふれた平凡な日々

「こ、これは、誤解です!」

松は看板を元の位置に慌てて置いた。

「え?そうですか??
 うーん、明らかに持って行こうとしているみたいですけどー」

暁は手元のスマホを見ている。

「な、隠し撮りっ」
「隠し撮りじゃないですよ。
 なんだか豪快な千鳥足だったんで、面白くって、後ろから撮ってたんですよね~」
松は口をパクパクとさせる。
「これ、社内報で流しちゃおっかな」

にやっと笑った。

「ど、どうぞ。
 そんなの酔っているだけで大したことないのでっ」

ここで弱みとして握られるわけにはいかないので、強い態度に出る。

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