MATSUのごくありふれた平凡な日々
「そうですよね。
まあ会社が一応大事をとって、経理部から異動にするぐらいですかね」
暁にさらっと流されて、ぐっと詰まる。
「いや~、そのお年の一般職が異動かあ。
どこかな?案外、地方の営業所とか?
うわ~、地元出身者が多い職場に、その年で行っちゃうと大変そう」
そ、それは不味い。
祖母の家から通えなくなるのは。
「ええと、真鍋さま」
「うん、なんでしょう」
「ええと、経理に関して、色々と不便を感じられておられるようで。
今後はそのお手伝いをさせていただけましたら、ありがたいです」
「あ、いいですね。
よろしくお願いします、松さん」
暁はにっこりと笑う。