MATSUのごくありふれた平凡な日々
「あ~っ」
「どうしましました、松さん」
にっこりと笑顔を向けられる。
「な、んでも、ないです」
悔しさをチュウハイと共に飲み下す。
から揚げ一つで騒ぐのは、さすがに大人げない。
松はぐっと我慢をした。
牛のしぐれ煮に気分を切り替える。
その目の前をしぐれ煮の器が遠ざかり、瑠衣が白いご飯の上に豪快に載せた。
「あ、あんたねえ!」
「なんですか。
大声出して、恥ずかしいですよ」
瑠衣が冷ややかな目で見返す。