MATSUのごくありふれた平凡な日々
「牛丼みたいにかけないでよ」
「いいじゃないですか、ケチケチしなくたって」
「そういうのは、ちょっとずつ摘まんでお酒を飲むのっ」
「ほら、瑠衣。
新しいから揚げが来たぞ。
ん、ゆずこしょう」
「ありがとうございます、暁さん」
瑠衣の態度と口調がころっと変る。
おまえは~~。
松は内心で拳を握りながら、瑠衣が手放したしぐれ煮の器を手繰り寄せた。
器が近づいたとたん、横から箸が伸びる。
ガブリエルがすいっと一切れ取っていった。
そしてお猪口を空ける。