MATSUのごくありふれた平凡な日々

「僕のどこが残念だというのさっ」

瑠衣が突然立ちあがって、なぜだか天井に向かって吠える。

「えぇー、それを聞くの。
 大体、そういう風に聞くところからして残念だと思うけど」
「ひたすら地味なおばさんに言われたくないからっ」
「瑠衣」

売られた喧嘩を買おうとした途端、冷静な声が制した。

「おまえも酔いすぎ。
 “いくら本当でも”言っていいことと悪い事がある。
 ほら、水飲んで」

暁は瑠衣の方に水のグラスを押しやった。

「すいません」

瑠衣は途端にしょぼんとして水のグラスをつかんだ。

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