MATSUのごくありふれた平凡な日々
いつか、この恩を高く売りつけてやろうと思っていたのに。
どうひれ伏せさせようか、脳内妄想でご飯3杯食べていたのに。
全部パーじゃないか。
松は出てきた涙をぬぐう。
「なに?もしかして、酒に酔った勢いでやっちゃったとか?」
「はあぁ~?」
“は”から語尾まで1オクターブ上げて、ガラ悪く問いかける。
「え、じゃあ、酔った勢いで服を脱いじゃって、スーパーの衣料品売り場にある、特売ワゴンで買った下着を見られたとか?」
「え、なんで知ってるの」
松は思わず、カットソーの上から胸を押さえた。