MATSUのごくありふれた平凡な日々

「大丈夫ですよ。
 家には連れ込まない主義ですから」
「うわー、全然、当てにならない主義」
「松、女は度胸だ」
「違うから~~」

松は腕を掴んでいるガブリエルの手をバシバシと叩く。

「だったら、絶対、留守だよ」
「往生際が悪いですね」

瑠衣は冷たく見た。

松はあらゆる神に祈ったが、瑠衣がオートロックの部屋番号を押すと、返事が返ってきてしまった。

「暁さん、僕です」

瑠衣はガブリエルを指でクイクイと招く。

ガブリエルは松にヘッドロックをかけるとカメラの前に立つ。

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