北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「そうやけど、夜中から総がかりやし、うるさくなるし、お客さんほったらかしにできんやん。ホテルのほうならまだ」
「あ、わたし、なんか熱っぽいんやった」
女将の言葉をさえぎって、母親が額に手を当てる。
「あー、なんかふらふらする。わたしの代わりにお振舞いの手伝いしてもらえんかなあ。お振舞い体験したいんやろ?」
「えぇ、時江さん、熱ぅ?」
「終わったらちょっと寝かしてもらえれば、泊るところもできて一石二鳥やん」
困惑する女将に遠慮しつつ、累が唐突な提案の概要を伝えると、バックパッカーは小躍りしてうなずいた。
「でも手伝ってもらうったって言葉が」
「うちの婿さんにも通訳で泊ってもらえばさ」
「ちょっと、そんな勝手な!」
「あ、わたし、なんか熱っぽいんやった」
女将の言葉をさえぎって、母親が額に手を当てる。
「あー、なんかふらふらする。わたしの代わりにお振舞いの手伝いしてもらえんかなあ。お振舞い体験したいんやろ?」
「えぇ、時江さん、熱ぅ?」
「終わったらちょっと寝かしてもらえれば、泊るところもできて一石二鳥やん」
困惑する女将に遠慮しつつ、累が唐突な提案の概要を伝えると、バックパッカーは小躍りしてうなずいた。
「でも手伝ってもらうったって言葉が」
「うちの婿さんにも通訳で泊ってもらえばさ」
「ちょっと、そんな勝手な!」