北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
当時3歳だから、ほんとうは母親が付き添うことになっていたのだけど、だれのアイデアかアランがその代役になった。
当日初めて会わせた時点では、ただただ目を丸くしていた姪っ子も、まんざらでもなかったようだ。むしろ誇らしげに抱っこされて、累たちのもとに結婚指輪を運んでくれた。
「主役を食う絵面だったって言われたんだった。佐佑に」
「あそこも娘っこだからね、胸を打つものがあったんじゃない? 美陽ちゃんにもリングガールさせるアテはないのかってうるさかったって、ミョーコさん言ってた」
「ふぅん」
そういうものか、とぼんやり思う。
佐佑は「慣れておいて損はない」と美陽と関わらせようとするけど、いまだに人見知りを発動されて、どう接していいかわからない。
「でもアランくん、飯塚といい感じだからなー。うまくいってほしいのはそっちだな~」
「いい感じって?」
当日初めて会わせた時点では、ただただ目を丸くしていた姪っ子も、まんざらでもなかったようだ。むしろ誇らしげに抱っこされて、累たちのもとに結婚指輪を運んでくれた。
「主役を食う絵面だったって言われたんだった。佐佑に」
「あそこも娘っこだからね、胸を打つものがあったんじゃない? 美陽ちゃんにもリングガールさせるアテはないのかってうるさかったって、ミョーコさん言ってた」
「ふぅん」
そういうものか、とぼんやり思う。
佐佑は「慣れておいて損はない」と美陽と関わらせようとするけど、いまだに人見知りを発動されて、どう接していいかわからない。
「でもアランくん、飯塚といい感じだからなー。うまくいってほしいのはそっちだな~」
「いい感じって?」