北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「アランはこどものころから知ってるけど、まじめだよ。いい加減なことは言わないと思う……」
累はとっくに空になっていたコーヒーゼリーのカップに、スプーンを立てかける。
無糖のコーヒーゼリーは、累の好みを考慮してくれた凛乃の手作りだ。
「夏にアランがこっちに来たらさ、これまた作って。4人で食べよう」
なんとなく頭に浮かんだことを口にする。
「いいね。実現するといいな」
そう言って凛乃は、膝のうえで眠っていたつるにこの頭を撫でた。
「式で出会ったふたりが式きっかけでつきあったら、なんかうれしいな。あの時間が続いてるみたい」
すっかり成猫の体つきになったつるにこが、同意なのか、大きく息を吐いた。
そのおだやかな呼吸に、累は見入った。
累はとっくに空になっていたコーヒーゼリーのカップに、スプーンを立てかける。
無糖のコーヒーゼリーは、累の好みを考慮してくれた凛乃の手作りだ。
「夏にアランがこっちに来たらさ、これまた作って。4人で食べよう」
なんとなく頭に浮かんだことを口にする。
「いいね。実現するといいな」
そう言って凛乃は、膝のうえで眠っていたつるにこの頭を撫でた。
「式で出会ったふたりが式きっかけでつきあったら、なんかうれしいな。あの時間が続いてるみたい」
すっかり成猫の体つきになったつるにこが、同意なのか、大きく息を吐いた。
そのおだやかな呼吸に、累は見入った。