北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
疑問に居心地の悪い思いをしながら、累は両膝をつく。
「前に、真夏にカイロ落としたことがあったよね」
「あ」
思い出したように凛乃が口を開ける。
「貼るカイロが切れてて、貼れないのを使ってた日ね。暑いのに変だって思わないのかなって、逆に疑問だったの。当然のように拾って渡してくれて」
「母さんも、その期間はおなかがぐるぐるするって、夏でもカイロ使ってた。よく食べるひとだったのに、豆乳ひたひたのシリアルみたいなのしか食べない日も1日2日あって。赤ちゃんのベッドを捨てるときがちょっとたいへん、って言ってた」
「そうなんだ。お義母さんは、隠したりしないひとだったんだね」
「知らないと、そういう気遣いができないでしょ、って」
凛乃は、ほぅと息を吐いて、つるにこを撫でた。
「前に、真夏にカイロ落としたことがあったよね」
「あ」
思い出したように凛乃が口を開ける。
「貼るカイロが切れてて、貼れないのを使ってた日ね。暑いのに変だって思わないのかなって、逆に疑問だったの。当然のように拾って渡してくれて」
「母さんも、その期間はおなかがぐるぐるするって、夏でもカイロ使ってた。よく食べるひとだったのに、豆乳ひたひたのシリアルみたいなのしか食べない日も1日2日あって。赤ちゃんのベッドを捨てるときがちょっとたいへん、って言ってた」
「そうなんだ。お義母さんは、隠したりしないひとだったんだね」
「知らないと、そういう気遣いができないでしょ、って」
凛乃は、ほぅと息を吐いて、つるにこを撫でた。