北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
「実際むかしは、あっちって累さんのこども部屋だったんでしょ。道路に面してて開放的だから、こども部屋向きだもんね」
裸にされた累は、凛乃のパジャマの前ボタンに手をかけた。
「でもこっちに仕事道具を移すと、凛乃のスペースがほとんどなくなる」
「わたしは日中いないし、何かしたいならこの家のどこでも場所作れるよ。ドレッサー置くとこさえあればいい。トレーニングの機械と並べるのはシュールだけど」
「そのときになったら、ぜんぶ処分する」
ころころと向きを変えさせてパジャマの上下を脱がしながら、累は凛乃の譲歩に倣った。
「経済状況的にも資料とか考えても、“仕事場が外“はナシだけど、ジムなら」
他人と関わるのがイヤだから、自宅がジムだった。なのに、家族のために外へ出ることを選ぶとは、妙に誇らしい気分だ。
裸にされた累は、凛乃のパジャマの前ボタンに手をかけた。
「でもこっちに仕事道具を移すと、凛乃のスペースがほとんどなくなる」
「わたしは日中いないし、何かしたいならこの家のどこでも場所作れるよ。ドレッサー置くとこさえあればいい。トレーニングの機械と並べるのはシュールだけど」
「そのときになったら、ぜんぶ処分する」
ころころと向きを変えさせてパジャマの上下を脱がしながら、累は凛乃の譲歩に倣った。
「経済状況的にも資料とか考えても、“仕事場が外“はナシだけど、ジムなら」
他人と関わるのがイヤだから、自宅がジムだった。なのに、家族のために外へ出ることを選ぶとは、妙に誇らしい気分だ。