北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅱ 『溺愛プロポーズ』
凛乃はお風呂セットが入ったビニールバッグを手にぶら下げて、忍び足を踏み出した。
出したところで、突然ドアを開けた累に出くわした。
「うぁあ」
とっさにビニールバッグを胸に抱え込む。抱え込んでから隠すところはそこじゃないと思い直して、不自然な高さに下ろして両手で持った。
「えへ、へへ」
不審な笑いでごまかして、カニ歩きで階段にすり寄る。
累は思いつめたような目で、じっと見つめてきたと思うと、とつぜんずんずん近づいてきた。心なしか眉間が険しい。
「ずるい」
「え」
「おれには服を着ろって言ったのに、ずるい」
手が届く距離に来るなり、累がキャミソールの腰のあたりを引っぱった。
鎖骨の上で結んだリボンがきゅっとつっぱって、デコルテの面積が拡がる。
出したところで、突然ドアを開けた累に出くわした。
「うぁあ」
とっさにビニールバッグを胸に抱え込む。抱え込んでから隠すところはそこじゃないと思い直して、不自然な高さに下ろして両手で持った。
「えへ、へへ」
不審な笑いでごまかして、カニ歩きで階段にすり寄る。
累は思いつめたような目で、じっと見つめてきたと思うと、とつぜんずんずん近づいてきた。心なしか眉間が険しい。
「ずるい」
「え」
「おれには服を着ろって言ったのに、ずるい」
手が届く距離に来るなり、累がキャミソールの腰のあたりを引っぱった。
鎖骨の上で結んだリボンがきゅっとつっぱって、デコルテの面積が拡がる。