独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
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梨々香が復讐に燃えている間。
葵と須和は利光の手術に向けて動き出し、早くて再来週には手術が可能になった。
(あとはお父さんに話すだけだ……!)
歳が明けた一月の頭、葵はさっそく須和を実家に招き、利光に相談することにした。
「おお~柾! しばらくぶりだなぁ。元気だったか」
「おじさんご無沙汰してます。天馬堂の件、本当に残念でした」
「ああ、簡単にはがき一枚で知らせる形になっちまって悪かったよ」
(あのはがきは私が処分して、替わりのものを須和さんに渡しちゃったんだけどね)
そのおかげなのか葵は須和と再会できたので、結果オーライだ。
二人のやり取りを微笑ましく眺めていると、ふいに須和が話を切る。
「今日はおじさんに折り入って話があるんです」
「話……?」
「葵ちゃんから聞いてます。脳腫瘍のこと」
梨々香が復讐に燃えている間。
葵と須和は利光の手術に向けて動き出し、早くて再来週には手術が可能になった。
(あとはお父さんに話すだけだ……!)
歳が明けた一月の頭、葵はさっそく須和を実家に招き、利光に相談することにした。
「おお~柾! しばらくぶりだなぁ。元気だったか」
「おじさんご無沙汰してます。天馬堂の件、本当に残念でした」
「ああ、簡単にはがき一枚で知らせる形になっちまって悪かったよ」
(あのはがきは私が処分して、替わりのものを須和さんに渡しちゃったんだけどね)
そのおかげなのか葵は須和と再会できたので、結果オーライだ。
二人のやり取りを微笑ましく眺めていると、ふいに須和が話を切る。
「今日はおじさんに折り入って話があるんです」
「話……?」
「葵ちゃんから聞いてます。脳腫瘍のこと」