独占欲に目覚めた御曹司は年下彼女に溢れる執愛を注ぎ込む
須和の男気に心を打たれた利光は、最後は手術を受けることに同意した。

(よかった。これで病状が良くなるんだ..…)


利光が転院を決めてからの流れは早かった。
数日後に転院を済ませ、諸々の検査を完了させ、手術までの一週間を安静にして過ごすことになった。

「こんな豪華な部屋なんて聞いてない!」

転院したその日、通された豪奢な病室を見て利光は驚愕する。もちろん葵もだ。

「ホテルにしか見えないよ、お父さんずるい~~」

「あはは。葵、悪かったな。食事もこんなにすごいらしい」

利光はバロック調のテーブルに置いてあった病院食のメニュー表を見ながら、ニヤニヤと笑っている。

(ふふっ、お父さんのこんな明るい表情いつぶりだだろう。
年末まではお店も潰れちゃうし、心配事しかなくて本当に辛かったもんね……)

利光がはしゃいでる姿を微笑ましく思っていると、コンコンッと扉の戸が叩かれた。

(誰だろう?)
< 122 / 209 >

この作品をシェア

pagetop